保育内容・理念
本園は、児童福祉法に基づいて心身ともに健やかに育成されるよう乳児及び幼児の保育事業を行うことを目的とする。
【創立の理念】 愛せよ 光の子となれ
【保育目標(基本方針)】 友だちと楽しく遊び、助け合って生活する
心の発達=生きる力
愛光福祉会の歴史は、およそ100年前の木津キリスト教会の設立に始まります。
以来、保育園では、愛・思いやり・感謝の心を育てることを大切にしています。
つまり、子どもの「生きる力=自尊感情」を大切にしています。
日々の生活を通して人間としての心の土台を築きます。
やがて、子どもは「困難に出会っても逃げないで自分で乗り切る力」「自分の意思で判断する力」
「周囲の人に悪い影響を与えない生き方」を身につけていきます。
身体の発達=遊び
乳幼児期には、身体と脳が著しく発達します。言語・語学的知能、身体的運動感覚知能、音楽リズム知能、対人的知能などの基礎を乳幼児期にしっかり育てる必要があります。
しかし、これらの知能は、単独ではなく、複雑に絡み合うため、知識や技術・技能を習得させるといった従来の教育では、うまく育てることが出来ません。
一つの体験から一つの能力を獲得するのではなく、一つの活動の中から、いろんな展開があり、同時にいろんな能力を身につけていくのです。
これは、子どもの自立へとつながります。乳幼児期では、これらの知能を自ら楽しんで身につけていくことが大切です。
つまり、乳幼児期の発達では、「遊び」という活動が最も重要であり、生活の中心となります。
異年齢保育について
近年、少子化が進んでいる日本において、沢山の兄弟と一緒に遊ぶというのはなかなか難しい環境になってきました。かつての隣近所の子ども同士のふれあいが出来る子ども社会がなくなり、遊びの伝承や、年上の者が年下の者をいたわったり、冒険に誘ったりすることもほとんどなくなってしましました。
兄弟も含め異年齢の子と関わることが減り、同級生とだけ遊んでいる子どもは、異年齢のグループで遊んでいる子どもに比べて、成長する機会が少ないと言われています。また、今後、子どもたちが生きる社会においては、同じ年齢同士で関わるよりも、むしろ異なる年齢、多様な価値観の人たちと関わることが自然です。このような背景から、多くの保育園で異年齢保育、小学校では異年齢交流(活動が)行われています。
異年齢保育になると、年上の子どもの真似をすることで色々なことを覚えます。「学ぶ」は真似から始まります。学ぶ=真似ぶ、とも言います。また、年下の子どもと接することで自分より弱いものに対する優しさが育ちます。おうちでは長男・長女であっても、保育園では年下(弟妹役)になることもあるし、おうちでは末っ子であっても、保育園ではお兄ちゃんおねえちゃんの立場に立てるのです。そこでは自然に育ちあう姿が見られます。もう一つは、年齢別保育では、月齢の高い4月生まれの子どもでも小さい子という立場になり、月齢の低い3月生まれの子どもでも自分より小さい子のいる立場になれるということです。特に月齢の低い子にとって、年齢別保育だといつも自分が小さい、弱い、できない立場になることから劣等感を持ちやすいのです。
愛光みのりこども園では、3・4・5歳児が3つのグループに分かれて生活をしています。異年齢の友だちと過ごす中で、相手への思いやりの気持ちや親しみが持てるように見守っています。年上のお友だちがさんびかを歌うと年下のお友だちは歌う姿を見て口ずさんでいる、年下のお友だちの失敗したことをかばってあげる、年下のお友だちは年上のお友だちの言うことをよく聞いてしっかり手をつないで歩くなどの姿があります。異年齢の関わりを深めることで、ひとりひとりの存在に気づき、親しみをもって一緒に過ごし、また、生活やあそびの中で、手助けをしたり、優しい言葉かけや慰めの言葉かけをしたりするなど、思いやりの心、人間関係の基礎を育んでいきます。